「この本のおかげで出世できた」「チームのパフォーマンスが上がった」
そんな感想が届いているのが、安藤広大氏の著書『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』『パーフェクトな意思決定』シリーズ四部作だ。これまで4400社以上の導入実績があるマネジメント法「識学」をもとに、ビジネスの現場で「一生活躍し続けられる」メソッドや思考法を授ける本シリーズは、さまざまな業界から圧倒的な支持を集めている。今回は、全ビジネスパーソンに必須の「リーダーシップ」のあり方を指南する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

出世する30代には、“共通点”がある
プレイヤーとしても管理職としても、30代はターニングポイントです。
この時期に「将来の幹部候補」と見なされる人には、ある明確な特徴があります。
それは、「組織視点で考えられるか」です。
「自分の成果」だけでは足りない
優秀なプレイヤーは、自分のタスクを正確にこなします。
でも、それだけでは出世しません。
出世する人は、
「この仕組みはなぜこうなってるんだろう?」
「この役割はどう分担されるべきだろう?」
と、視点を“個人”から“全体”に上げていくのです。
「チームを回す目線」があるかどうか
たとえば会議で、進行役や議事録を率先して担う。
仕事を引き受けるだけでなく、他の人の進捗にも気を配る。
こうした行動には、「全体最適を意識する力」がにじみ出ます。
それが、周囲や上司に「この人は一段上を見ている」と思わせるのです。
気づきは、静かに評価されている
実は、「この人、出世するな」と思われる瞬間は、派手な成果よりも、小さな気配りや俯瞰力によって決まります。
・資料の構成を全体視点で直してくれる
・他部署との調整を自発的にしてくれる
・チームの空気を整える
そんな行動の積み重ねが、「この人に任せてみよう」という判断につながるのです。
視野を広げることで、未来が開ける
30代は、ただ結果を出すだけでなく、どうやってチーム全体が勝てるかを考えるフェーズです。
その視点を持てる人は、どんな組織でも自然と上に上がっていきます。
(本稿は、『リーダーの仮面』の著者・安藤広大氏が書き下ろしたものです)
株式会社識学 代表取締役社長
1979年、大阪府生まれ。2002年、早稲田大学を卒業後、NTTドコモ、ジェイコムホールディングス、ジェイコム取締役営業副本部長を経験。プレイングマネジャーとして「成長しないチームの問題」に直面し悩んでいたときに「識学」に出合い、2013年に独立。多くの企業の業績アップに貢献した。2015年、株式会社識学を設立。わずか4年足らずで上場を果たし、これまで9年間で約4400社に識学メソッドが導入されている。著書にシリーズ累計150万部を突破した『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』(ダイヤモンド社)がある。『パーフェクトな意思決定』はシリーズ最新刊。