夏に向けてダイエットを考えている人にぜひ読んでほしい1冊が『医者が教えるダイエット 最強の教科書』だ。「1ヵ月で痩せました!」「考え方が変わった!」と絶賛の声が続々。大きな支持を集めている。著者は、生活習慣病の専門医・牧田善二氏。「食欲をガマンしない」「キツい運動はしない」「お酒を飲んでOK」などダイエットの常識が次々と覆される。本記事では、「ダイエットの疑問や悩み」について、牧田医師に答えてもらった。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

【夏までに減量】医者が教える「太るランチと痩せるランチ」Photo: Adobe Stock

「やせるランチ」と「太るランチ」

―― 外食でランチを選ぶ時、ダイエット中はどんな点に気をつければいいでしょうか?

牧田医師:ランチタイムに入る店では、麺類、丼物、ファストフードなど、炭水化物中心のメニューが多くなりますよね。

 これらは血糖値を急上昇させる、太りやすい食事の代表格です。

 しかも、こういった一品料理は、主菜や副菜などが揃った定食メニューよりも「早食い」になりやすいですよね。

 空腹状態で一気に炭水化物をとると、血糖値が急激に上がり、脂肪がつきやすくなります。

 まずはこのような炭水化物メインの単品メニューを避けることを意識してみてください。

炭水化物は単体で摂らない

牧田医師:詳しくは『医者が教えるダイエット 最強の教科書』で解説していますが、端的に言えば、1日の糖質量を60g以下に抑えれば、誰でも痩せることが可能です。

 タンパク質や脂質は、いくら摂っても太りません。

 ですので、ランチでしっかり食べたいという方は、ごはんやパン、麺類を控えて、主菜や副菜の品数を増やすのをおすすめします。

 もし、どうしてもランチで炭水化物を減らせない場合は、他の栄養素をプラスしてみましょう。

 意外に思うかもしれませんが、「かけそば」や「かけうどん」より、「天ぷらそば」や「肉うどん」を食べる方が、血糖値の上昇が穏やかになり、太りにくいことがわかっています。

 炭水化物を、タンパク質や脂質、食物繊維と一緒に摂ることで、血糖値の上昇を抑えられるからです。

 また、最初にお伝えしたように、空腹の状態で炭水化物を摂ると、急激に血糖値が上昇します。これは太りやすい食べ方です。

 炭水化物は最後に口にするように心がけましょう。

 最初に野菜を食べ、次に肉や魚を食べ、最後にご飯を食べる。こうすることで、炭水化物がブドウ糖に分解されるスピードが抑えられ、血糖値の上昇も緩やかになります。