関西私大グループの序列マップは?
関西私大グループは関西に生まれ育ち、関西に骨を埋めるつもりなら、伸び伸びと4年間を過ごせるため、意義は大きいだろう。
しかし関東や他の地域の出身者が関西の大学に行く場合、「面白そう」以外の意味を見つけておきたい。あと、関西では京大を頂点とする国立3大学が比較にならないくらい別格であることを、関西人以外は知っておいたほうがいい。
マップは、ざっくり縦2つに分かれる。いわゆる関関同立と、産近甲龍。お互いの距離は、近いようだが相当に遠い。横軸は、どちらに帰属意識を覚えるか。「おしゃれ」かどうかというのとも、また微妙に違う。

*このマップは大まかな目安です。同じ学部であっても学科や専攻によって事情は異なります。詳細は各大学別のページを熟読してください。
*縦軸の「エライ」は入試偏差値による序列とほぼ同じですが、「100%同じではない」ところを読み取ってください。横軸は「学生の雰囲気」をなんとなく表しています。
*無断転載禁止
関西の大学のキャラクターは、ベースにしている都市を抜きには語れない。「ええかっこしい」系の2校は、いずれも神戸方面。「コテコテ」系のうち関大と近大は大阪。主に中間に位置するそれ以外の大学は京都。郊外へ移転したキャンパスにおいても、おおよそ伝統は受け継がれている。
受験生の親世代の青年期に比べ出世したのは立命館。昔は左翼系で貧乏そうというイメージだったが、90年代から入試や学部の構成をどんどん改革し続け、イメージも人気もアップした。
その様子を見て焦ったのが関学。あわてて学部改編や入試改革に取り組み、イメージ回復に一定の効果を出しつつある。キャラクターが対極の関大も、このところ関学とそう変わらないポジションにまで上昇してきている。
産近甲龍の中で、志願者数を10年で2倍以上に増やすなど大躍進を遂げたのが近大。産甲龍とは比較にならないほどの知名度を築き、入試偏差値も上がり、関関同立にも迫る勢いがある。今後も要注目だ。