頭をかかえる女性写真はイメージです Photo:PIXTA

仕事上でミスやトラブルが発生して取引先に謝らなければいけなくなった……!そんなとき、どのように第一報を入れるでしょうか。「謝罪は電話で」という考えも根強いかもしれません。日本ビジネスメール協会代表理事の平野友朗さんが、謝罪の連絡をするときのポイントを解説します。(構成/ダイヤモンド・ライフ編集部)

「謝罪は電話」じゃなきゃダメなのか
仕事に支障が出るかどうかで考えよう

 謝罪の連絡に関して、多くの人が悩むのは「メールでいいのか」ということだと思います。「謝罪の連絡=電話」で、メールはダメだと短絡的に考えている人も少なくないようです。

 ただ、一概にメールがダメともいえません。

 例えば、「送ったメールの宛名(文中の名前)が間違っていた」というケース。メールを送ってすぐに謝罪の電話をする……となると、かえって迷惑になることもあります。

 一方で、「大事な契約書の名前が間違っていた」というなら、電話がかかってきても納得できます。

 大事なのは、相手の考える重要度と、自分の考える重要度が一致しているかどうかです。

 相手との関係が浅い場合は判断するのが難しいですが、その謝罪の原因となる事案によって、「仕事に支障が出るかどうか」が一つの判断軸になると思います。先ほどのメールの宛名間違いであれば、仕事の進行に支障は出ませんよね。

 またメールで謝罪する場合も、テンプレート的なお詫びになるのは避けたいところです。

「謝罪 メール」などで検索すればテンプレートはいくらでも出てくると思います。ただ、安易に頼らないほうがいい。これには二つ理由があります。