ノートをつける習慣が投資力を高める
私は、株式投資を始めた頃から、毎日欠かさず取引内容をノートに記録しています。「いつ、どの銘柄を、いくらで買ったか」「いつ、いくらで売ったか」「その結果、いくらの損益が出たか」など、すべて手書きで記録しています。
これまでたくさんのノートを書いてきました。この習慣が、銘柄の特性や市場の動きを理解し、迅速かつ正確な判断を下す力を養ってくれました。
「1:2:6の法則」でリスクを管理
私は、投資資金の配分に「1:2:6の法則」を用いています。これは、投資資金の10割を「1(リスクの高い投資)」「2(中程度のリスク)」「6(安定した投資)」の割合で分けるというものです。
この方法により、リスクを抑えつつ、安定的なリターンを目指すことができます。
成長企業への投資が基本
私は、売上・利益・配当が増加している企業、すなわち「増収・増益・増配」の企業に注目しています。
これらの企業は、長期的に見て株価が上昇する可能性が高いため、投資対象として魅力的です。ただし、株価は常に上下動するため、短期的な売買を繰り返すことで、より多くの利益を得ることも可能です。
自分の頭で考えることが大切
投資においては、他人の意見や情報に頼りすぎず、自分の頭で考えることが重要です。
私は、証券会社のアナリストなどの意見を鵜呑みにせず、自分自身で企業の業績や市場の動向を分析し、投資判断を下しています。
この姿勢が、投資で成功するための鍵だと考えています。
継続することが成功への道
投資で成功するためには、継続することが何よりも大切です。
私は、89歳となった今でも、毎日市場をチェックし、取引を行っています。「継続は力なり」という言葉の通り、日々の積み重ねが、大きな成果につながるのです。
これらの教えは、私がおよそ70年にわたる投資人生で培ってきた経験に基づくものです。個人投資家の皆様にとって、少しでも参考になれば幸いです。
※本稿は、『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え 資産18億円を築いた「投資術」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。