悠仁さまPhoto:SANKEI

今春、筑波大学へ進学して生命環境学群生物学類での研究に勤しんでいる秋篠宮家の長男・悠仁さま。大学で「自然誌」を学ぶ悠仁さまの原点は、小さい頃からの「トンボ愛」だったーー。次代の皇室を担う成年皇族の知られざる素顔を、秋篠宮家と30年以上の親交を育むジャーナリストが伝える。※本稿は、江森敬治『悠仁さま』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。

受験する仲間たちを気遣い
合格発表を慮った悠仁さま

 2024年12月11日、宮内庁は、筑波大学附属高等学校3年の悠仁さまが、筑波大学生命環境学群生物学類の推薦入試(学校推薦型選抜)に合格したと発表した。戦後生まれの皇族が国立大学に進学するのは初めてのことだ。2025年春からは、大学生としての第一歩を踏み出す。

 宮内庁によると、悠仁さまは「自然誌」を学べる大学を目指して、勉強に励んできた。

 2023年6月、筑波大学附属高等学校の行事で茨城県つくば市の筑波大学を見学した。

 実験施設や演習施設が充実し、豊かな自然環境にも恵まれていることなどから、受験意志を固めたらしい。

 そして、11月28~29の両日、推薦入試が行われ、悠仁さまはほかの受験生たちとともに、英語と生物の小論文、それに面接を受けた。

 国民は、吉報にとても喜んだ。側近職員によると、合格の知らせに、悠仁さまと両親たちは安堵(あんど)したという。

 そして、悠仁さまが受験する仲間を気遣うなど、彼の胸の内が垣間見られるメッセージを、宮内庁は大学入試合格と同じタイミングで発表した。