「なお、悠仁親王殿下は、多くの受験生が受験に向けて懸命な努力を続けている今の時期に、ご自身が特定の大学を受験されたことやその合否について発表することは控えたいとのお気持ちをお持ちでした。しかしながら、……(中略)多くの問い合わせがあり、皇嗣職大夫の判断で、本日発表することといたしました。そのようなことを考慮いただきたく、よろしくお願いいたします」

 ちなみに、同じ筑波大学の附属高等学校在学生だからといって、学校推薦型選抜試験への優遇措置などはもちろんないと聞く。

 思えば、小学生の頃より「昆虫博士」と友人たちに呼ばれていた。筑波大学では、思う存分、自分の好きな分野の研究を深めてもらいたい。

41年ぶりに皇室に誕生した
男性皇族としてのプレッシャー

 2024年9月6日、秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁さまが18歳となり、成年の誕生日を迎えた。

 民法の改正で成年年齢が18歳に引き下げられたため、筑波大学附属高等学校3年生の悠仁さまも、この日、成年皇族の仲間入りを果たした。

 悠仁さまは、1965年11月30日、父である秋篠宮さまが生まれて以来、ほぼ41年ぶりに皇室に誕生した男性皇族である。

 将来、天皇となる皇位継承順位は、第1位の秋篠宮さまに次ぐ第2位で、天皇陛下や秋篠宮さまの次の世代の皇室を担う大きな役目がある。

 それだけに、生まれたときから国民の期待はとても大きかった。

 悠仁さまが成年を迎えた2024年9月6日付の産経新聞の社説である「主張」は次のように書き、祝福している。

《連綿と続く日本の皇室の未来を照らす慶事である、国民挙って寿ぎ、成長された悠仁親王殿下にお祝いを申し上げたい。……(中略)平成31年にはお茶の水女子大附属小学校を、令和4年には同附属中学校を卒業し、筑波大附属高校に進学された。幼少の頃から自然や生物に高い関心を持ち、昨年には外部の研究者と共同でトンボに関する学術論文も発表されている。日本の別名に秋津洲(秋津島)がある。「あきつ」はトンボの古名で、日本は多くのトンボが舞い飛ぶ国である。将来皇室を継ぎ、日本国と日本国民統合の象徴となる親王殿下が、トンボに関心を寄せられたことにめでたさを感じる。……(中略)「成年式」は高校ご卒業後の来春以降となる。さまざまな行事で凜々しいお姿を拝するのを楽しみに待ちたい》