最近の米インフレ統計について一部のエコノミストは正確性に疑問を呈するようになった。連邦政府が人員不足で物価動向の大規模な月次調査を実施しにくくなっていることが背景にある。消費者物価指数(CPI)を公表する労働省労働統計局(BLS)は今週、外部のエコノミストに対し、職員採用の凍結によって物価調査の対象企業数の削減を余儀なくされていると説明した。先月発表した4月のCPI統計では、政府の統計担当者はこれまでよりも広範囲にわたり、精度の低い算出方法を用いて物価変動を推測せざるを得なかった。エコノミストらは、人員不足によって最近および今後のインフレ統計の質に疑問が生じていると指摘する。虚偽あるいは誤解を招くような統計を意図的に公表しようとする兆候はない。だがインフレデータに問題があれば、経済に多大な影響を及ぼす可能性がある。