定年後の生活で「15~18時」に気を付けるべき“たった1つのこと”写真はイメージです Photo:PIXTA

定年退職後、「生活リズム」をつかめずに引きこもってしまう「定年うつ」になる人が増えている。しかも、60代・70代で生活リズムがつかめていない「リズム難民」は、不眠や軽度認知障害の予備軍になってしまうという。健康な生活リズムの作り方について解説していこう。※本稿は、塩谷英之『睡眠・食事・運動で変える 24時間のリズム習慣』(メディカル・ケア・サービス)の一部を抜粋・編集したものです。

「リズム難民」は
認知症予備軍!?

 仕事一筋だった人が定年後にやることが見つからず、引きこもってしまう定年うつや、夫が1日中家にいることにストレスを感じる夫源病なる流行語が生まれたこともありました。60歳前後には、人生の危機があるのです。

 このように社会的リズムから解放されたにもかかわらず、自分らしいリズムを見つけられないでいる状態は、まさに「リズム難民」と呼べます。60代、70代のリズム難民は不眠や軽度認知障害の予備軍です。

 さまざまな調査で、定年後にやりたいことの上位には「趣味」が必ず入ります。しかしながら、どのくらいの時間を趣味に費やすか、具体的になっている人はほとんどいないでしょう。

 おおまかな定年後のイメージができていても、生活の基盤となる1日のリズムが崩れていては、絵に描いた餅になりかねません。

 定年後の夢を実現するためには、合理的なタイムマネジメントが必要です。

 私たちは定年してはじめて「自分に合ったリズム=マイリズム」を作ることができるのです。まずは、自分に合ったリズムを作るという強い意思を持つことが大切です。