鎌田 そのとおり!朝に光を浴びるとしっかり目覚めるし、セロトニンが分泌されて、夜には睡眠ホルモンのメラトニンにかわって眠れるようになります。さらに朝食をしっかりとることも大事。ここで体が目覚めて、気持ちよく1日を始められます。
荻原 それでも夜なかなか眠れないときは?
鎌田 体をあたためるといいですね。赤ちゃんって、眠くなると体があったかくなるでしょう?眠くなると体温が上がって、下がるときに眠れるんです。
荻原 お風呂に入ってから寝るのがいいんですか?
鎌田 そうですね。お風呂から上がった直後じゃなくて、1時間から1時間半くらいあとに布団に入るとちょうどいいと思います。眠れない夜はホットミルクもいいですよ。セロトニンが分泌されやすくなるし、体内の深部体温も上がりますから。
荻原 周囲にも眠れなくて睡眠外来に行って睡眠薬をもらっている人がけっこういるんです。でも、朝の散歩やお風呂で解決できるなら、そのほうがいいですよね。
鎌田 でも、本当にうつっぽくなったら病院に行くことも大切です。
愛するペットは
健康の守護神!
鎌田 ここまでお話ししてきて、荻原さんの健康は犬に守ってもらっている部分が大きいのではないかと思いました。
荻原 私もそう思います。犬がいるおかげで朝の光を浴びているし、毎朝歩いているし、生活リズムが整っているんですよね。
鎌田 しかも、犬をさわったりなでたりすると、オキシトシンっていうホルモンが分泌されるんです。オキシトシンは「絆ホルモン」ともいわれていて、スキンシップをしたり、「ありがとう」などの言葉をかけ合ったりすると分泌されるホルモンなんです。ストレスから脳を守ったり、安らぎを得られたり。オキシトシンには抗酸化力があるという研究もありますから、老化も防いでくれるホルモンです。
荻原「絆ホルモン」ですか!確かに犬は、私が悲しいときや疲れているとちゃんと感じてくれて、なぐさめてくれたりもするんです。手はかかりますけど、子どもも巣立ったし、夫は手がかからないので、手をかけさせてもらえることもうれしいんですよね。
鎌田 荻原さんの犬は何歳なの?