料理が並んだ食卓写真はイメージです Photo:PIXTA

人生100年時代、どうすればお金の不安なく、健康でいられるのか。「お金を貯めながら長生きする」――誰もが知りたいその方法について、健康のプロ・鎌田實氏とお金のプロ・荻原博子氏が徹底対談。2人が導き出した、シニア世代に必要な考え方と具体的な方法とは?※本稿は、鎌田 實、荻原博子『お金が貯まる健康習慣』(主婦の友社)の一部を抜粋・編集したものです。

長寿医療専門医の
朝食ルールとは?

荻原 鎌田先生ご自身は、どんな食事のルールを決めているんですか?

鎌田 決めているのは「朝たん」です。「朝にたんぱく質をとる」ってことです。

荻原 朝にたんぱく質?それはどんなメリットがあるんですか。

鎌田 荻原さん、筋肉ってどうやったらつくかご存じですか?

荻原 運動ですよね?筋トレすることが大事だと思うんですが……。

鎌田 正解です。でも筋トレするだけじゃダメなんです。筋肉の材料になるたんぱく質もしっかりとる必要があるんです。

荻原 確かにそうですね!でも、どうして「朝」なんですか?

鎌田 たんぱく質は脂肪と違って、体の中に貯蔵することができないんです。だから3食全部でたんぱく質をとらなくちゃいけないんだけれど、日本人って朝は基本的に軽めなんです。食べない人もいますよね。肉や魚をいつとるかというと、夕食のメインディッシュ。夜にど~んと食べるんですよ。でも夜にたっぷり食べても、そのあとは寝るだけ。運動しないから、食べた栄養が肥満のもとになっちゃうんです。

荻原 うわ~、そうそう。以前の私がそうでした。