CDもスライドして出てこず、押したらガバッて開いちゃって。カセットデッキも一個。イコライザー?あるわけねーよ。光ってんのかわからんくらいの薄い灯りでCDのトラック数が出るだけ。ふぅー。クソだせぇ。

(注9)コンポ:コンポーネントステレオの略称。アンプやプレーヤー、スピーカーなどを組み合わせて構成したステレオ機器。1980年代ごろには、日本の住居に合わせた小さめのサイズのミニコンポが登場。
コンポ写真はイメージです Photo:PIXTA

メンテナンスされた、
価値のあるギターが好き

 なん弦がお好き?ワタシはね6か4。そう、ギターとベースよね。好きよね。

 前にテレビでブルースのジジイに会いにいくみたいなのやってて、ソレ見てたらボロボロの家の柱に釘刺して針ガネ巻きつけて引っ張って固定して、ソレをビンビンつまびいて歌うのよ。ギターなんてこんなもんさーって言いながら。カッケっ。自由な発想で音が出りゃーなんでも音楽よって感じよね。そうなりたいかって?……イヤです。はっきりイヤですね。ちゃんとええギターでチューニングもしっかりしてメンバーと音楽がやりたいです。1人で柱を相手にギターだーって……イヤですね。

 とはいえ、ルーツと言いますか。なんか起源のようなものを感じますよね。アフリカとか、民族的なヤツ。重みというか深みもですが、感じますよね。欲しいかって?……いらないです。はっきりいらないですね。しっかり職人が作って丁寧にメンテナンス等されて販売されているモノが好きです。値段がわからないようなモノはあまり、というかはっきりいらないです。ギターが好きです。ヴィンテージのギターが好きです。メンテナンスされ、価値のしっかりしたギターが好きです。

ギター・ベース同書より転載
書影『愛玩哲学』『愛玩哲学』(野性爆弾 くっきー!、ポプラ社)