「今日もえらいよ自分」そうつぶやくだけで、心がちょっと軽くなる理由
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)など、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!

自分で自分の「推し活」をしてみよう
ある日、地元のショッピングモールを訪れたとき、ご当地アイドルのイベントが開催されていました。
グループで踊っていたアイドルたちの周りには、ファンと思われる人たちが最前列に陣取っていて、2階や階段の上から見下ろしている人もいて大盛況。みんな光る棒のサイリウムを振りながら、とても楽しそうに盛り上がっていたんです。
その光景を見て、「ああ、人は推し活をすると、あんなにもエネルギーが湧いてくるんだな」と実感しました。
推し活は元気の源になる
世の中には「なんとなくやる気が出ない」「元気が湧かない」「慢性的に疲れている」と感じている人がたくさんいます。
そういう方々にこそ、「自分自身を推す」という新しい形の推し活を提案したいと思ったんです。
つまり、「自分で自分の推し活をしてみませんか?」ということです。
自分を“キャラ”として応援してみる
もちろん、普通の推し活と違って、「自分」には希望や幻想を抱きにくいという側面もあるかもしれません。けれども、自分を“ひとつのキャラクター”として見てみる。
「生きづらい人生を、今日もなんとかがんばって生きている自分」という存在を、第三者の目線で応援してみるんです。
第三者の目で見ると、見えてくる「良さ」
他人を見るように自分を見てみると、「意外とがんばってるじゃん」「ここは自分の良いところだな」といった、新たな発見があるかもしれません。
そして、「自分を押して、押して、押しまくるぞ!」くらいの気持ちでいると、それが少しずつ自信や希望に変わっていく可能性もあります。
自分を“推す”ことで、人生が変わるかもしれない
人は誰かを応援するとき、自然と元気になります。だからこそ、推し活が「辛さを忘れる手段」や「生きる楽しみ」になるわけですよね。
もし、それが自分自身に向けられたら? それは疑似体験ではなく、「本物の体験」になります。
「自分のやりたいこと」にも積極的になれるし、「嫌なこと」から少し離れて楽しむこともできるようになるかもしれません。
まずは小さな“自分推し”から
完璧じゃなくていいんです。自分をちょっと応援してみる。
「今日もがんばったね」「えらいぞ自分」って、心の中で言ってあげるだけでもいい。それだけで、自分の中のエネルギーが少しずつ湧いてくるかもしれません。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。