これがないと休みが増えても自由時間がツラくなる!
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)など、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!

「これさえあれば大丈夫」を持っていますか?
今日は、「これさえあれば大丈夫」と言えるものを持ちましょう、というお話をします。
みなさんは、自分にとっての「これさえあれば大丈夫」というものを、はっきりと言えますか?
もしまだ見つかっていないなら、それを探す旅に出ることも、人生においてとても大切なことだと思うのです。
週休5日の生活は意外とつらかった
実は10年以上前、実家の医院を継ぐ前の1年間、「内科の復習」という名目で、週に2日だけ働いて、残りの5日間は完全な自由時間として過ごしていました。
一見、夢のような週休5日生活。しかし、実際はとてもつらかったのです。
なぜかというと、「これさえあれば大丈夫」と思えるものを、私はそのとき持っていなかったからです。
時間があるのに、やる気が湧かない
そのときは、本やSNSを書いていたわけでもなく、特に打ち込むものもなく、ただただ暇な時間が過ぎていきました。
「この1年で旅行をたくさんしよう」と思っていたのに、いざ自由な時間が与えられると、不思議と何もやる気が出ませんでした。
ダラダラと過ごして、旅行にも行かず、意欲もわかず……。結局、5日間がまるで1日くらいの感覚で過ぎていくような日々。決して大変ではないけれど、楽しくもない。そんな、ある意味で「ツラい時期」だったのです。
今は「これさえあれば大丈夫」があるから楽しい
一方で、今の私は似たような自由な生活スタイルでありながら、毎日がとても充実しています。
それは、「原稿を書くこと」や「Voicyで話すこと」、「YouTubeの収録」など、自分のやりたいことがはっきりしていて、それに取り組んでいるからです。
当時と違って、「これさえあれば大丈夫」と言えるものが、今はたくさんあるのです。空いた時間には原稿を書いたり、SNSで発信したり、楽しく喋ったり。時々メディアからの依頼もいただけて、どれも本当に楽しい時間になっています。
あなたの「これさえあれば大丈夫」は何ですか?
ですから、今の自分に問いかけてみてください。
「私は、◯◯があれば大丈夫」
この問いに、すぐに答えられなければ、あなたはまだそれを持っていないということです。
でも、それでいいんです。無理に今すぐ見つけようとしなくても、「いつか見つけたい」と願いながら生きていれば、きっとどこかで出会えます。
私自身も、この10年の間に少しずつ、自分の「これさえあれば大丈夫」を見つけてきました。
見つかると人生がグッと変わります
「これさえあれば大丈夫」という軸を持っているかどうかで、人生の見え方やストレス耐性は大きく変わってきます。自分の中にしっかりと根を張るものがあると、揺らぎにくくなります。
だからこそ、自分だけの「これさえあれば大丈夫」、ぜひ見つけてみてくださいね。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。