米政府が提案している核プログラムの厳格な制限をイランが拒否した場合、イスラエルが数日以内にイランを攻撃する準備ができていることが分かった。トランプ政権やイスラエル当局者らが明らかにした。イスラエル政府高官は、原子爆弾の製造に使用可能な核分裂性物質の生産をイランが停止しなければ、15日にも攻撃が実施される可能性があると警告している。高官はイスラエル政府の瀬戸際政策について、イランにウラン濃縮能力を放棄させるため圧力をかけることを目的としていると述べた。トランプ政権の中東担当特使を務めるスティーブ・ウィットコフ氏は、15日にオマーンでイラン側と6回目の協議を行う予定となっている。また米政府当局者2人によれば、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は9日にドナルド・トランプ大統領と電話会談を行った際も、攻撃の可能性に言及していた。米政府はその後、中東地域から一部の外交官と軍人家族の退避を開始している。