「頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか?
ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが20万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。(構成/ダイヤモンド社・林拓馬)

話を聞く時に大切な5つのこと
対面で人の話を聞く際の姿勢について、私が実践してきたことを皆さんと共有したいと思います。
まず最初に大切なのは、相手と真正面に向き合って座らないことです。
相手とまっすぐ向き合うと、まるで対決しているかのような印象を与えてしまいます。
特に初対面の取引先の方と話す時は、少し体を斜めに向けて座るのが良いでしょう。
実際、営業の現場でも、相手とある程度距離を保ち、斜め45度くらいの角度で座ることで視線が柔らかくなり、相手に威圧感を与えずに済みます。
まっすぐから斜めに向くことで、相手の視線を直接受けることもなくなるため、話しやすい雰囲気を作ることができます。
次に大切なのは、相手が話しているときに身を乗り出すことです。
普通に座って聞いているだけでは、あまり関心がないように映ってしまいます。
例えば、お客様や社長さんが「実は昔こんなことがあってね」と話し始めたとき、前に身を乗り出して聞く姿勢を見せるだけで、自分の話に興味を持ってもらえていると感じてもらえます。
このような姿勢を取ることで、相手に好印象を与えることができます。
三点目は、相手の話が盛り上がっているときにメモを取るということです。
最近ではパソコンでメモを取ることも多いですが、特に年配の方、昭和世代の方々と話す際には注意が必要です。
例えば、話しながら「あー、なるほど」と相槌を打ちつつパソコンを見ていると、自分の話を聞いていないのではないかという印象を持たれてしまうことがあります。
そのため、50代や60代の方と話す場合は、紙のメモ帳を取り出して目の前で「そういうことなんですね」と言いながらメモを取るようにしましょう。
自分の話したことをわざわざメモしてくれていると感じてもらえるので、関心を持って話を聞いてくれているという印象を与えることができます。
四点目は、取引先でお茶を出された時の対応についてです。
相手と会話の最中であっても、お茶を出してもらったら「ありがとうございます」と一言添えるようにしましょう。
これは、相手の会社の「方々」に対する敬意を示す行為です。取引先の対象者だけでなく、周辺の会社のこうした配慮が相手との関係性を深めることにつながります。
最後の五点目は、その日の商談や会話の中で自分が感じたことを素直に相手に伝えることです。
たとえば、「佐藤部長、本日は本当にありがとうございました。佐藤部長がこれまで営業部の人材育成について、現場の対面力にこだわってきた背景や想いを知ることができて、とても嬉しかったです。」といったように、
具体的に何に対してどう感じたかを伝えることで、相手は「この人とまた会いたい」と感じるようになります。
感謝や感動を言葉にして伝えることが、相手の心を動かす鍵になるのです。
以上が、私が実践している対面でのコミュニケーションにおける五つのポイントです。
①真正面ではなく斜めに座ることで和らげた雰囲気を作る
②話を聞く時には身を乗り出して興味を示す
③話が盛り上がっているときにはメモを取って関心を示す
④お茶を出されたら感謝の一言を添える
⑤自分の素直な感情を具体的に伝える
これらを実践することで、また会いたいと思ってもらえる人になることができるでしょう。
ぜひ皆さんも参考にしてみてください。
(本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者、西原亮氏が特別に書き下ろしたものです)