ロシアをウクライナ侵攻に駆り立てた歴史修正主義を推進する主要人物が現在、和平交渉でロシア代表団を率いている。ウラジーミル・メジンスキー氏(54)は自身の歴史観を持ち出してウクライナを説得しようとしている。西側との関係を断ち切ってロシアの和平条件を受け入れることがウクライナにとって得策だ、というのが同氏の主張である。「ロシアと長期戦を戦うことは不可能だ」と、メジンスキー氏はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで話した。長期戦になればロシアが勝利を収める根拠として、18世紀にスウェーデンと21年間戦ったことを挙げた。メジンスキー氏はトルコのイスタンブールで行われた直近の和平交渉の後にインタビューに応じた。ウクライナが最近実施し、ロシアの爆撃機を少なくとも12機破壊したドローン(無人機)攻撃については、大きな影響はなく、交渉に影を落とすことはなかったと語った。
ロシア和平交渉団長は戦争正当化する歴史家
プーチン氏の補佐官を務めるメジンスキー氏は、ウクライナはロシアの要求に応じなければ領土をさらに失うと警告する
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