「真面目に仕事をしているのに、なぜか上司に評価されない…!」
あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化したロングセラーだ。発売直後から賛否両論を巻き起こし、「よくぞ言ってくれた」「暗黙知が“言語化”されている」「今まで気づいていなかった“新事実”」など大反響が集まっている。そんな「職場で実力を適切にアピールする“見せ方”の技術」をまとめた本書の中から「出世する人/しない人の特徴」についてお伝えする。

出世する人は可愛がる後輩を「厳選」する
あなたが今まで関わった職場の先輩の中には色々な方がいたと思います。
何となくおっちょこちょいで頼りないけど親しみやすい先輩や、意地悪な先輩、無関心な先輩などなど。あなたは今どんな先輩として映っているでしょうか。
今回は、いかに後輩から信頼を勝ち取るか、と言う点についてお話していきます。
可愛がると「得する後輩」2つのタイプ
私達が上司を見極めるように、後輩も見極めることが重要です。出世を目指す上で必要なことは、全ての後輩と仲良くすることではありません。可愛がってあげる後輩は厳選して、他は見捨てるぐらいのことは僕は本来、していいと思います。
もちろん、多くの後輩たちと仲良くすること自体は否定しません。ただし、真剣なビジネスの場において、自分の評価を高めるに当たってはその手法はコスパが悪いです。
ではどのように厳選するかというと、①自分にはない強みを持っている後輩であることと、②そこそこ仕事はできるけど自分よりは優秀じゃない後輩の2つのタイプを探します。
①は、補完関係を構築することで、仕事の効率が上がります。例えば、PC業務が得意、会社のルールに精通している、自分が苦手な人と仲が良いといったことがポイントになります。
②については、特に「自分より優秀じゃない」というところが重要です。なぜなら、自分の方が不出来だと悪目立ちしてしまうからです。これはもっとも回避した方がいいです。後輩をわざわざ可愛がった結果自分の評価が下がってしまっては本末転倒だからです。
職場の人と仲良くすることは重要ですが、ビジネスにおいては「仲良しだけど売上も利益も出ない」というわけにはいきませんよね。この考え方をあなた自身の振る舞いにも応用してみると、腑に落ちる点もあるのではないかと思います。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の一部に基づき抜粋・編集・加筆した原稿です)