人工知能(AI)がもたらす変革がオンラインニュースをのみ込もうとしている。チャットボット(自動会話プログラム)がグーグル検索に取って代わりつつあることで、ユーザーはリンクをクリックする必要がなくなり、ニュースメディアが長年頼ってきた検索結果からサイトへの流入が大きく落ち込んでいる。デジタル市場調査会社シミラーウェブによると、オーガニック検索(広告を除いた検索結果)からハフポストのウェブサイト(デスクトップ用とモバイル用)への流入はこの3年間で半減した。ワシントン・ポスト紙も同程度減少した。米金融ニュースサイトのビジネス・インサイダーは5月、従業員の約21%を削減した。バーバラ・ペン最高経営責任者(CEO)はこの措置について、「われわれには制御できない大幅な流入減をしのぐため」だと説明した。シミラーウェブのデータによると、オーガニック検索からビジネス・インサイダーへの流入は2022年4月から25年4月の間に55%減少した。
グーグルAIツール、ニュースサイトに新たな脅威
チャットボットがグーグル検索に取って代わり、メディアのサイトへの流入が大きく減少
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