対話型AI(人工知能)「チャットGPT」の開発元である米オープンAIとマイクロソフトが、AIを巡るパートナーシップの今後について対立を深めている。オープンAIは自社のAI商品やコンピューティング関連のリソースに対するマイクロソフトの支配力を緩和しつつ、営利企業への転換に関してもマイクロソフトからの承認を得ることを期待。同社が追加資金を調達し、株式公開をするうえで、マイクロソフトからの承認はカギを握ることになる。だが両社の交渉はここ数週間にわたって難航。事情に詳しい関係者らによれば、オープンAIの幹部らは最終手段として、提携期間中のマイクロソフトによる反競争的行為を告発する選択肢も話し合っている。この取り組みには、契約条件の反トラスト法違反の可能性について連邦規制当局の審査を求めることや、世論に訴える運動が含まれる可能性があるという。