体外受精(IVF)で親になろうとするカップルは、子孫の寿命が延びることを願って、遺伝子などの情報を基に胚(受精卵)をランク付けできるようになる。DNA検査・分析会社ニュークリアス・ジェノミクスの創業者で最高経営責任者(CEO)のキアン・サデギ氏(25)はそう語る。「人間の寿命は過去150年間で劇的に延びている」とサデギ氏は言う。「慢性疾患を予測・抑制するDNA検査の実施で、再び同じことが起きる可能性がある」ニュークリアスは5999ドル(約87万円)の費用で、人生の終盤に患い、高齢者の主な死因となるアルツハイマー病や心疾患、がんなどを含め、最大900の症状について分析を行う予定だ。胚は最大20個まで分析できる。