「真面目に仕事をしているのに、なぜか上司に評価されない…!」
あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化したロングセラーだ。発売直後から賛否両論を巻き起こし、「よくぞ言ってくれた」「暗黙知が“言語化”されている」「今まで気づいていなかった“新事実”」など大反響が集まっている。そんな「職場で実力を適切にアピールする“見せ方”の技術」をまとめた本書の中から「出世する人/しない人の特徴」についてお伝えする。

上司のアドバイスを聞きすぎてはいけない
みなさんは、上司の指示やアドバイスはすべて聞いていますか? 基本的に上司の指示には従うのが基本ですが、アドバイスや意見をすべて聞いていると、「結局うまくいかない」なんてことになりかねませんよね。
実は、上司の言いなりになることは、非常に危険なことなのです。上司の意見や方針が間違っていたとしても、それに従って実際のトラブル対処をしたり、評価が上がらなくなるのは、他ならぬあなたなのですから。
職場の出世する人は、ときに上司に反抗するために、こういうときの対処にも手抜かりがありません。今回はその方法について、紹介していきましょう。
上司の能力を測る方法
ではまずどうすればいいのかというと、最初に「上司の能力を確認してみる」ことです。
もちろん、部下の目線で見ればどの上司も優秀に見えてしまいます。そう言う時は、自分の上司と同い年くらいの別のラインの上司や先輩からその上司の評判を聞いてみましょう。同年代から見てその上司の評価に問題がないようであれば、その上司に従う価値があると判断できます。
もう一つは、上司からの指示のネガティブチェックをすることです。表面的には、上司のイエスマンとして指示通りに仕事を進めつつ、他の同僚にもその進め方が本当に正しいのかを相談するのです。
これを繰り返していくと、上司が本当に真っ当な指示を出しているのか、それとも非効率な指示を出しているのかを判断することが可能です。
ここまできて初めてあなたの上司が言いなりになる価値があるかどうかが測れるのです。
上司は「疑ってかかる」くらいがいい
上司に対して疑ってかかることを若手の人はしないケースが多いです。どうしてもフィルターがかかってしまい、上司=自分より有能と考えてしまうからです。
もし、あなたが上司を何の疑いもなく有能な人として評価しているのであれば、その時点で黄色信号です。騙されたと思って、このようなネガティブチェックを少しでもいいのでしてみることをお勧めします。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の一部に基づき抜粋・編集・加筆した原稿です)