1秒ごとが勝負だ。ポイントが懸かっている。多種の議論が巻き起こる。「嫌気性発酵」は認められるべきか。「酵母発酵」はどうなのか。バリスタ競技の世界にようこそ。ここでは15分間のルーティン(定型作業)がコーヒーの評価を決める。2000年頃に始まったイベントは、1杯のエスプレッソからカスタムメードのドリンクに至るまであらゆる要素を採点する熾烈(しれつ)な競技大会へと発展した。評論家もちゃんといる。昨年、動画投稿サイト、ユーチューブのチャンネル「ゴールデン・ブラウン・コーヒー」で司会者らが「史上最も物議を醸したワールド・バリスタ・チャンピオンシップ(WBC)」と銘打ち、インドネシアのミカエル・ジャシン氏がオーストラリアのジャック・シンプソン氏を1ポイント差で下した勝負について分析した。
日本人バリスタ快挙 スタバ「初の世界大会」舞台裏
「ブルーミング・ユズ・エスプレッソ」で優勝し8万4000人の頂点に立った日本の下出さん
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