ジョー・バイデン氏の米大統領としての地位は、アフガニスタンをイスラム主義組織タリバンに委ねた日から衰退し始めた。米国の抑止力は崩壊し、その敵対勢力にウクライナと中東で攻撃を仕掛ける好機をもたらした。ドナルド・トランプ大統領が今、イランの核開発計画を破壊しようとするイスラエルの取り組みを支援すれば、バイデン氏のアフガニスタン問題を巡る負の遺産を覆し、抑止力を取り戻せる機会を得ることになる。米大統領がイラン核施設への空爆でイスラエルを支援すべきかどうかを検討する中で、こうした点が戦略上重要な意味を持つ。戦争に敗れつつある中でも核計画の中止に抵抗しているイラン指導部は、トランプ氏がさらなる時間稼ぎの外交でイランに救いの手を差し伸べることを期待している。
【社説】トランプ氏はイラン問題で抑止力を取り戻すべき
バイデン氏のアフガニスタンでの負の遺産を覆す機会
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