米連邦準備制度理事会(FRB)は18日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを決定し、年後半に利下げを実施する余地を残した。FRBは政策金利のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を現行の4.25~4.50%に維持することを決めた。金利据え置きは確実視されていたが、ドナルド・トランプ大統領はこの日の金利判断に先立ち、1~2.5ポイントの大幅利下げを求めてFRBへの批判を展開していた。FRB当局者が昨年開始した利下げを再開するには、労働市場の軟化、あるいは関税による物価上昇が比較的穏やかなことを示す確固たる証拠が必要となりそうだ。FRBが併せて公表した最新の経済見通しからは、当局者らが秋までにそうした証拠が得られるかどうかについて柔軟な姿勢を取っている様子がうかがわれた。
FRB、金利据え置き 年内利下げの余地残す
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