社会人2年目・ZAi編集部員のザイゼンがお金の“基礎知識”をあれこれ学ぶ連載「目指せ! お金名人!」。今回のテーマは「賃貸の【火災保険】を節約せよ」。賃貸物件での一人暮らしを検討中のザイゼンだが、悩ましいのは資金繰りだ。節約のしどころを研究していて、目に留まったのが「火災保険」。はたして、火災保険ってホントに必要なのか? そこで今回は、横浜FP事務所の平野雅章さんに、火災保険のキホンや、保険料を節約するコツを聞いた!(ダイヤモンド・ザイ編集部 イラスト:オゼキイサム)
賃貸物件では、火災保険への加入が大抵義務付けられる
もらい火のリスクもあるので保険で備えよう!
ザイゼン 賃貸で一人暮らしをしたいのですが、資金が厳しくて……。でも、火災保険は必要ですよね?
平野 もちろん! 絶対に必要です。賃貸住宅の場合は、そもそも加入が義務となるケースがほとんどですね。ちなみに、火災を起こして周囲を延焼させてしまっても、責任を問われないことは知っていますか?
ザイゼン え、そうなんですか?
平野 重大な過失の場合を除いて、賠償責任は負わないと法律で決まっています。逆にいえば、他人が起こした火災で自分の家が燃えたときも、出火元に損害賠償請求はできません。だから保険で備える必要があります(※賃貸住宅で火災を起こした場合、大家に対しては借りている部屋の範囲のみ、原状回復のための賠償が必要になる)。
ザイゼン もらい火の場合もありますね。ちなみに、火災保険の内容ってどんな感じですか?
平野 建物と家財が対象の基本補償、それに特約を付けます。賃貸住宅の場合、建物は大家の持ち物ですから、ザイゼン君は建物の補償は不要。家財の補償を考えましょう。
ザイゼン 節約法はないですか?
平野 賃貸住宅に入居する時は、不動産会社が薦める賃貸火災保険にそのまま入るケースが一般的。ですが、自分で保険を探して入ると保険料を安く抑えられますよ。
ザイゼン なぜですか?
平野 薦められる火災保険は家財の補償額が高額だったり、いろんな特約がフルパッケージだったりということが少なくありません。