米国の労働市場は、異例の経済的混乱にもかかわらず底堅さを維持している。しかし求職者、特に若者にとっては厳しい時期だ。最近の大学・高校卒業生は雇用危機に直面している。米国全体の失業率は約4%で推移しているが、就職活動中の新卒者の失業率ははるかに高く、5月までの過去12カ月間で6.6%となっている。これは新型コロナウイルスの流行で失業率が急上昇した時期を除くと約10年ぶりの高水準で、昨年5月までの12カ月間の6%から悪化した。