米国とイスラエルによるイラン核施設への攻撃について、両国をはじめとする各国が破壊の程度を評価しようとしている。ナタンズとフォルドウのウラン濃縮施設が機能停止に追い込まれたかどうかに加え、いくつかの事実を確認する必要がある。イランが備蓄していた濃縮ウランは破壊されたのか、それとも回収可能なのか。イランが米国の攻撃前にひそかに一部を抜き取り、破壊されたと主張しながら、隠れて核開発を進める可能性が懸念されている。ナタンズに隣接する地下深くのトンネル網はどうなったのか。イスラエルは長年、イランの核施設が攻撃を受ければ、そこに濃縮施設を設置するのではないかと懸念してきた。専門家らによると、トンネル付近が米国やイスラエルによって攻撃された痕跡はない。しかし、米国が使用した最も強力な地下貫通型爆弾「バンカーバスター」は、トンネルに損害を与えることも狙った可能性があると指摘されている。
イラン核施設攻撃の影響、確認すべき不明点とは
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