米連邦最高裁は27日、出生地主義を見直すドナルド・トランプ大統領の大統領令を差し止めた連邦地裁の仮処分を制限した。ホワイトハウスの政策を全米規模で差し止める裁判官の権限を縮小する決定を下した。6対3の判断だった。多数派を代表したエイミー・コニー・バレット判事は意見書で、トランプ氏の政策を全米レベルで阻止する差し止め命令を出した下級裁判所を非難。そのような差し止め命令は原告を救済する以上のもので、議会が地裁判事に付与する権限を「超えている可能性が高い」と述べた。ただし、将来生まれてくる子の国籍を不安視する妊婦が起こす訴訟ではなく、ニュージャージー州などの州政府が提起した訴訟により、出生地主義に関するトランプ氏の政策が全米で阻止される可能性は残ったままだ。
米最高裁、大統領令の全米差し止めを制限 出生地主義見直し巡り
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