米トランプ政権は大学の多様性・公平性・包摂性(DEI)施策について対決姿勢を強めている。バージニア大学のジェームズ・ライアン学長はその最初の犠牲者となった。ライアン学長は27日、辞任したことを大学関係者に伝えた。事情に詳しい関係者らによると、ライアン氏はDEIプログラムの廃止を拒否したとして米司法省の厳しい批判にさらされていた。関係者によると、司法省は同校に対し、DEIプログラムを廃止しない場合、連邦補助金を凍結すると警告していた。大学側は対応方法について司法省と連日連絡を取り合っていたという。トランプ政権による圧力は、高等教育機関を変革しようとする政府のキャンペーンが拡大していることを反映する。反ユダヤ主義に対する非難を超え、より広範にDEIを攻撃する段階に移行している。
トランプ政権、名門大学との対決で新戦線 バージニア大犠牲に
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