傘立ての傘写真はイメージです Photo:PIXTA

言葉は頼もしいパートナー。あなたに力や勇気や幸せを与えてくれます。「大人の言い換え力」に磨きをかけて、日常のピンチを華麗に切り抜けたり、果敢に立ち向かったりしましょう!(クイズ制作/石原壮一郎)

クイズ

 雨の日にコンビニの傘立てからビニール傘を抜いたら、おじさんに「おい、泥棒!それは俺の傘だ」と怒られた。しかし、目印のためのマスキングテープを貼ってあったので、自分の傘で間違いない。

 いきなり泥棒扱いされて極めて不愉快だが、「なんだと、もういっぺん言ってみろ!」と返したら確実にケンカになる。身の潔白を証明するには、どういう言い方が望ましいか?

(A)「控え控え~!この目印が目に入らぬか!」と水戸黄門風に啖呵(たんか)を切る
(B)「紛らわしいですよね。でも、これは私の傘なんです」と静かに主張する
(C)「泥棒扱いはひどいなあ。このテープ、私が貼ったんですけど」と示す

正解は……

C

× (A)「控え控え~! この目印が目に入らぬか!」と水戸黄門風に啖呵(たんか)を切る
△ (B)「紛らわしいですよね。でも、これは私の傘なんです」と静かに主張する
◎ (C)「泥棒扱いはひどいなあ。このテープ、私が貼ったんですけど」と示す

解説

 ビニール傘は安くて便利ですけど、自分の傘を見分けづらいのが難点です。わかりやすい目印を付けておくのは、賢明な生活の知恵だし、有効なリスクヘッジです。いきなりの泥棒扱いは極めて不愉快ですが、テープを見せれば相手は納得するでしょう(たぶん)。

 Bのように静かに主張するのがもっとも平和かもしれません。しかし、「泥棒とはなんだ!」と言いたい気持ちを少しは表明しておかないと、激しいモヤモヤが残りそうです。

 ここは、ちょっとムッとした口調でCのように言ってやりましょう。相手が素直に謝るかふてくされるか、そこは相手の問題なのでこだわる必要はありません。水戸黄門風に啖呵(たんか)を切るAは、光景を想像する分には楽しいですが、現実的ではないですね。