ドナルド・トランプ米大統領は2期目最初の主要な議会演説で、米国の造船業を復活させると約束した。それから4カ月がたち、米海運業の長年の衰退を反転させるというトランプ氏の野心的な計画は失速している。政府効率化担当チームは、米国船籍の商船に必要な貨物を供給している海外向け食料支援プログラムを停止させた。ある上院共和党幹部は、軍用船建造のための予算が削られていると警告している。海運政策の調整のために新設された部署のスタッフは7人から2人に削減された。海運業界の幹部らは、海運業の基盤拡大を望むトランプ氏の姿勢に疑念は抱いていないと話す。最近表面化している一連の問題はトランプ政権内の相反する政策が図らずも招いた結果だとみている。