売上につながる広告、つながらない広告――投資判断の明暗を分ける見極め方
最速でお金を増やすなら「小型株を1つだけ」がいい。少額から始める個人投資家にとって、おすすめの投資は「FX(外国為替証拠金取引)」でも「仮想通貨」でも「投資信託」でもない。「小型株集中投資」が、いちばんのオススメなのだ。大学時代にアルバイトで貯めたタネ銭で投資を始めて、就職してから大きな資産を築き、1銘柄だけで利益1億円をゲット。そんな夢物語のような話を現実のものにした個人投資家・遠藤洋氏。自らの経験と再現性のあるノウハウを凝縮した著書『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円』(ダイヤモンド社)は、「小型株×集中投資」という一般的には“リスクが高い”とされる手法が、実は堅実な投資であることを教えてくれる。シンプルかつ徹底したルールをわかりやすく解説しつつ、「銘柄選びの視点」「売買のタイミング」「メンタル管理」に至るまで、実践的で本質的な内容がぎっしり詰まる。守りに入るだけでは、思ったように資産は増えない――攻めの投資で、比較的短期間でお金の不安を解消したい人に向けて経営者、上場企業役員、医師、弁護士、ビジネスパーソンなど、数多くの個人投資家を指導し「勝てる投資家」を数多く輩出してきた敏腕投資家が徹底指南する。続編となる『小型株集中投資で1億円【実践バイブル】』では、さらに踏み込んだ実践的投資法を手とり足とり指南している。

【広告は儲かる株のサイン】「よく見るようになった」CMが教えてくれる“次の急騰銘柄”Photo: Adobe Stock

広告の目的を知れば、情報感度が一気に上がる

基本的なことですが、広告の目的が大きく2つに分かれていることを知っておくと、シンプルながら“情報感度”が高まります

広告は、みた人に購買行動などを起こさせる「ダイレクトレスポンス広告」と、企業やブランドの世界観を伝える「イメージ広告」に大きく分かれます。

投資対象として着目するのは、売上高や利益の向上に直結する「ダイレクトレスポンス広告」のほうです。

しかし、ダイレクトレスポンス広告は、広告を打ちはじめてから一定期間経過すると効果が薄れてきます

投資を検討するタイミングとしては、広告が広がりはじめた段階が理想的です。シンプルにいうと、「最近、この広告よくみかけるようになったな」と思いはじめたら要チェックです!

ダイレクトレスポンス広告とは?

広告をみた人をすぐに具体的な行動(商品・サービスの購入、みかけた広告を投資につなげる方法の資料請求、アプリのダウンロード、無料登録など)につなげるのが目的です。

基本的には、広告を打てば売り上げや利益が増える仕組みをつくってから、広告費が投下されます。

[広告例]新商品の宣伝/アプリの宣伝/映画の告知

イメージ広告とは?

広告を見た人に「この会社(ブランド)は素敵だな」と思わせて、企業イメージやブランド力の向上につなげるのが目的です。

基本的には目先の売上高や利益ではなく、中長期的なブランディングを目的としています(ブランドが育っていく過程で、消費者に購買行動をうながすことは意図しています)。

[広告例]企業広告/高級車・高級化粧品・高級時計などの広告