「一刻も早く名乗り出て」
阿部文科相が呼びかける

 このグループチャットの存在が明らかとなったのは、名古屋市の小学校元教員・水藤翔太被告(34)が今年1月に市内の駅ホームで15歳の少女の持ち物に体液をつけたとして器物損壊の罪で逮捕・起訴されたこと。水藤被告の持っていたスマートフォンが解析され、グループの存在が発覚した。

 水藤被告はその後、児童の楽器や給食の食器に体液をつけた罪でも追起訴され、名古屋市教育委員会は6月30日付で懲戒免職処分に。裁判が始まる前に処分を行うのは異例という。

 これまでの報道では、このグループは森山容疑者が管理していたと見られ、10人ほどのメンバー全員が教師と見られる。警察が確認しているだけでも女子児童の着替えなど約70点の画像や動画が共有され、画像を合成したものもあった。

 3人以外のメンバーが逮捕されたという報道は今のところなく、阿部俊子文部科学相は「一刻も早く名乗り出て」と呼びかけた。今もどこかの学校に盗撮教員が潜んでいる。同僚や、子どもの担任を「もしかして」と疑わなければならない人たちも大変なことだろう。

 さらにこの数日で、また別件の教員による性犯罪事件が相次いで報道された(日付は報道された日)。

 6月30日 広島市内の小学校教諭・中島健夫容疑者(38)が、小学校の教室で女子児童にわいせつ行為をしようとしたとして、監禁や不同意わいせつ未遂の疑いで逮捕。勤務中に無人の教室に誘い出したと見られている。後日の報道では、この教諭は水泳以外の授業時間中に少なくとも3〜4回、女子児童に水着に着替える練習をさせていたという。

 7月1日 福岡・春日市の高校教師・山田雄斗容疑者(34)が部活後に着替えていた女子生徒の下着姿を動画撮影したとして6月11日に逮捕されていたことが明らかに。

 7月1日 高知県土佐市の小学校教諭・島﨑光優容疑者(23)が女性を撮影した疑いで逮捕。勤務中の犯行だったと見られる。