ドナルド・トランプ米大統領が新興国グループ「BRICS」の政策に同調する国に新たな関税を課すと表明したことで、国際貿易に新たな不確実性が生じるとともに、ロシアと中国が反発している。トランプ氏は「BRICSの反米政策に同調する国々に10%の追加関税を課す」とソーシャルメディアに投稿した。この脅しは、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカなどから成るBRICSが、トランプ氏の政策を批判する声明を発表したことに対抗したものとみられる。トランプ政権は、数十カ国に対する米国の新たな関税が9日に発動されるのを前に、関税交渉の合意に向けた重要な週を迎えている。BRICSは長らく、米国主導の世界秩序への対抗勢力として自らを位置付けようとしてきた。しかし構成国間の対立や政治・金融の枠組みの違いが、地政学的影響力の拡大を目指すその取り組みを阻害してきた。
トランプ氏、BRICS諸国との対立強める
中国とロシアは同調国への追加関税の脅しに反発
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