注目を集める「専制国家の枢軸」は、その中で唯一の非核保有国であるイランが6月にイスラエルと米国の攻撃を受けた際、イランをほとんど支援しなかった。これは驚くべきことではない。中国、ロシア、イラン、北朝鮮の4カ国(外交筋の間ではCRINKsとして知られる)には、米国に欧州・アジアの民主主義友好国の防衛を義務付けているような相互防衛義務がないからだ。しかし、これらの政権を結び付けているのは米国への共通の敵意であり、多くの西側当局者は、中東での12日間の空爆を根拠に4カ国の連携を過小評価するのは間違いだと警鐘を鳴らしている。4カ国は数年にわたり、軍事・技術・情報面での協力を強化し、互いの能力不足を補ってきた。こうした連携は現在も続いており、特にイラン政権が核兵器開発を含む次の一手を検討している中で顕著となっている。
【エッセー】「専制国家の枢軸」内の断層
ロシア・中国・イラン・北朝鮮は米国に敵対的だが、今のところは互いのために戦争を始めることはないだろう
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