米半導体大手エヌビディアは14日、トランプ政権が同社の中国向け半導体の販売制限を緩和したことで政治的勝利を収めた。だが同社は、米中の大国間対立の駒であり続けている。この制限緩和は、沸騰していた貿易摩擦が落ち着いたかのように見える中で実現した。米中は5月にスイス・ジュネーブで貿易休戦に合意し、中国はこれを受けて、自動車メーカーをはじめとする米製造業企業が強く求めていたレアアース(希土類)の輸出制限を緩和した。