
若き研修医の視点から日本の医療が抱える問題を描いた、佐藤秀峰の人気マンガ『ブラックジャックによろしく』。研修医の斉藤英二郎は、医師として高い誇りと理想を持って研修に励んでいる。第一外科での研修で、斉藤は昏睡状態の75歳の患者を受け持つことになった。気合を入れて薬を投与するが、指導医に「余計な治療をするな」と叱られ、不思議に思う。リアルな描写で衝撃を与えた医療マンガの第3話「75歳の値段」を掲載する。
【あらすじ】
主人公・斉藤英二郎は、名門・永禄大学を3カ月前に卒業したばかりの25歳の研修医だ。
永禄大学附属病院で第一外科の研修が始まった。指導医の白鳥貴久に、昏睡状態の75歳の患者を任せられた斉藤は、これを機にアルバイト先での失敗を乗り越えたいと息巻く。
しかし、白鳥は、患者への手術も教授が患者の家族からもらった金のためにやったようなもので、「これ以上の治療は無駄だ」と斉藤をとがめた。
回復の見込みがほとんどない延命治療に莫大な税金が投入されている現実――。
そして白鳥は「このままでは、日本の医療財政は崩壊する……無駄な延命治療は社会悪だ……!」と言い切る。
彼の言葉に斉藤はショックを受けて号泣するも、これまでの自分の向き合い方にも気付かされ、愕然とするのだった。
その夜、事態が急展開する――。
若く、高い志をもった斉藤が、日本の医療の厳しい現実と向き合いながら成長していく物語がスタート。マンガの続きは『ブラックジャックによろしく』でチェック!

