「難聴」にならないために気をつけたいこと
日常的にテレビや音楽の音量を上げがちな方は、知らず知らずのうちに、聴力にダメージを蓄積している可能性があります。大きな音に継続的にさらされる生活では、時間の経過とともに聴力の低下につながりやすく、結果的に難聴を招き、それが認知症リスクにつながる可能性が示唆されています。
――そんなにも影響があるんですね。どのくらいの音量から気をつけるべきなんでしょうか?
難聴リスクが高まるのは、一般に80デシベル以上の音です。これは、たとえばにぎやかな居酒屋での会話、ピアノの生演奏、カラオケ店の店内といった音環境に相当します。イヤホンやヘッドフォンでも、このレベルは簡単に超えてしまうんですよ。
――思い当たるシーンがたくさんあります……。私も電車の中ではついボリュームを上げがちです。
そうですね。通勤中に音楽を大音量で聴くという方も多いでしょうし、静かな場所では音量を抑えていても、周囲がうるさくなると無意識に音を上げてしまうこともある。野球場やコンサート、サッカーのスタジアムなども含めて、大音量にさらされる場面は意外と身近にあるものです。
持ち歩いているアイテムでわかる「認知症になりやすい人」の特徴
――テレビやイヤホンの音量は、これからもっと意識したいと思います。日常生活で、ほかに気をつけるべき行動はありますか? また、手軽に“自分の認知症リスク”を確認する方法はありますか
生活習慣を確認する方法といえば、「日頃どんな物を持ち歩いているか」――つまり“かばんの中身”を確認してみるだけでも、その人の生活スタイルや将来的な認知症リスクの傾向をある程度推測できるかもしれませんね。
一見すると関係がなさそうな持ち物にも、実は日頃の“癖”が透けて見えることがあります。たとえば、次のようなアイテムとその使い方を確認することで、生活習慣を見直すきっかけにしていただければいいのではないでしょうか?