台湾中部・台中市の郊外にある静かな小村に、狭い村道を走る2台の装甲車CM-34「雲豹」のごう音がとどろいた。その車両から降りてきたのは、中国軍が台湾内陸部に侵攻しようとしているとの想定で、その上陸部隊に対抗する任務を負った兵士たちだった。村の反対側では、コミュニティーセンターの後ろに隠れた2両の戦車CM-11「勇虎」が稲田に向けて模擬射撃を行い、その爆発音が村中に響き渡った。台湾の年次軍事演習「漢光」はこれまで、軍事基地や人けのない海岸沿いなど、アジア太平洋地域の緊張の中心にある台湾の一般市民の目に触れないところで行われてきた。
台湾の軍事演習、今年は市街地でも実施
コストコ店舗近くに戦車出現
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