受けやすい2月2日午前の中堅校 

 安定的な入試回としては、4位品川女子学院[2回](357人・3倍)と14位神奈川学園[B日程](149人・1.5倍)が挙げられる。5位田園調布学園[2回](356人・2.2倍)は23年比で1割減だが、倍率は落ち着いている。7位富士見[2回](338人・2.3倍)は24年に減らしたが、25年は戻しており、倍率も安定している。

 一方で、受験者数が減少傾向にある入試回はどこか。11位鎌倉女学院[1次](242人・1.2倍)の倍率は安定しているが、22年429人から毎年減少傾向が続いてほぼ半減した。26年は4科の[1次]を新設、2日は[2次]となり4科・2科選択、これまで3日だった[2次] (113人・1.2倍)は3日午後の2科[3次]に変わる。この大きな日程変更により、減少傾向に歯止めがかかることを祈りたい。

 ここからは偏差値50程度の3校が並ぶ。10位三輪田学園[2回午前2科・4科](259人・3.5倍)は、24年に330人・4.9倍と大きく伸ばしたことの反動が25年に訪れた。26年も3倍台半ばを維持するのか、それとも再び4倍を超えるかは受験者数次第に思える。

 16位湘南白百合学園[4教科](140人・1.7倍)は、23年比で4割減と大きく落ち込んでいる。1日午後の1科(国語か算数)も同じく2割ほど減らしており、26年はいずれも下げ止まるかが注目点となる。すでにだいぶ受けやすいのだが、一つ気がかりなことは、横浜共立学園[A方式]が26年はサンデーショックで同じ日程になることだろうか。

 18位昭和女子大学附属昭和[本科コースB](121人・2.2倍)は、24年より1割強減らしている。ここ数年の人気で難度が中堅校水準まで上がってきているのも影響しているのだろうか。

 偏差値40台の中位校はどうか。19位桐光学園(女子部)[2回](117人・1.6倍)は、23年比で2割減らした。倍率もだいぶ緩和したので、26年には受けやすい2日午前として、注目を受けてもよい状況にあるのだが。20位十文字[3回](109人・2.5倍)は、24年に落ち込んだものの23年をしのぐ回復となっている。気がかりなのは2倍台半ばの倍率であり、26年は合格者数の出し方次第ということになりそうだ。