2月2日午前入試の注目校
図4は2日午前の入試回である。男子では大学の系列校が半分を占めたものの、女子は女子校が4分の3を占めている。まずは5つの共学校から見ていこう。3位の法政大学第二[一般1回](461人・4.8倍)は、男子(479人・4.7倍)とほぼ同様の競争状況にあり、24年より5割も受験生を増やしている。26年は倍率4倍程度まで調整が進むかもしれない。9位神奈川大学附属[2回](305人・3.4倍)は男子の2.8倍よりもだいぶハードルが高いこともあって、26年も受験者数を増やすかは微妙である。
13位國學院大學久我山[2回](159人・2.2倍)は25年に受験者数を前年比で1割半減らして倍率も緩和している。男子(280人・2.9倍)よりもだいぶ受けやすい状況にはあるのだが。17位明治学院[2回](132人・3.2倍)は比較的安定している。もう1校、大学の系列校ではない青稜[2回A](148人・2.6倍)は、23年に4.5倍まで上がり、その反動で24年は2割受験生が減った。26年も25年の状況を継続するのだろうか。
ここからは女子校である。まずは受験者数が増加傾向の入試回から。8位跡見学園[一般2回](320人・3.3倍)は、学園創立150周年の勢いを最も感じさせる入試回だろう。23年比で5割弱増やしている。6位実践女子学園[3回(午前)](351人・3.3倍)は23年比で2割半増やしている。他の入試日程同様、ここ数年の勢いは26年も継続しそうだ。いずれも偏差値40台半ばの中位校であり、昨今の中学受験ブームを下支えしている。
12位横浜雙葉[2期](208人・1.7倍)は、新設された24年よりも受験者数は1割半増ながら倍率は2.5倍から緩和している。1日[1期](138人・1.7倍)が24年の178人・2.4倍からだいぶ緩和した影響だろうか。26年は同じ横浜山手にある横浜共立学園がサンデーショックで1日[A方式]を2日に移動する影響が[1期]にどのくらい出るかで[2期]の行方も左右されることになるだろう。
1位大妻[2回](524人・2倍)は毎年少しずつ受験者数を増やしているが、倍率は2倍にとどめているので、受験生に安心感がある。2位共立女子[2月2日](474人・2.2倍)も同様である。いずれも偏差値50台の中堅校であり、受験生のボリュームゾーンはこのあたりにあるのだろう。