「誠意を見せろ!」と叫ぶカスハラ加害者が要求している「誠意」の本当の意味とは?写真はイメージです Photo:PIXTA

カスハラの被害にさらされたとき、真っ先に頼りにしたいのは上司だ。しかし、その上司が守ってくれない場合、問題を自分ひとりで抱え込まないためにどうしたらいいのか。従業員が自分の身を守るためのポイントを、アンガーマネジメントの専門家が解説する。※本稿は、安藤俊介『いますぐできる!接客・サービス業のためのアンガーマネジメント』(PHP研究所)の一部を抜粋・編集したものです。

個別や例外の対応だけは
絶対に避けるべき

 カスハラ被害を受けた時、真っ先に相談したいのが上司です。

 その上司がかばってくれなかったり対応をこちらに任せると言ったきり何もしてくれなかったとしたら、どうすればいいでしょうか。

 カスハラ対応において、上司や会社がかばってくれない、対応してくれないことに強い不満を感じたことのある人が一定程度いることが、いろいろなアンケート調査を見るとわかります。

 それだけ上司も会社もカスハラ対応に及び腰になっているということです。

 とは言え、現実問題その上司がかばってくれないのであれば、あなた自身で目の前の問題を解決しないといけません。

 では、ここでどうするかです。

 個人的に対応する必要はまったくありませんし、むしろ個人的に対応することはその後にまた別の問題を引き起こすことになるので、やってはいけないことです。