立命館大学の就活事情
就職活動に対する大学側の熱意は、全国的にも有名。1回生から、進路就職サポートを実施。OBによる講演会、就職ガイダンス、業界別就職支援プログラム、UIJターン就職支援など、あの手この手で面倒を見てくれる。
学生たちが頻繁に相談しているのは、就職先が内定した4回生と大学院生から構成されるJA(ジュニアアドバイザー)。就職活動での不安や悩みに、有志の内定者が親身になって応えてくれる。衣笠のキャリアセンターは日本有数の広さ。
文系学部は例年、京都銀行、滋賀銀行などの金融系に強く、理系はパナソニック、三菱電機、富士通、NECなど大手電機メーカーに強い。「コーオプ演習」という半年間の長期インターンシップ制度もあり、ブランド戦略や海外進出などの課題をテーマに企業研修生として取り組む。
公務員や教員にも多くの合格者を輩出しており、公認会計士試験合格者は例年10位以内をキープしている。「試験対策やOB・OGとのつながりもあり安心だった」(経済学部生)との声も。民間企業の就職においては同志社や関学に比べて不利だともいわれがちだが、「実感としてそんなことはなかった」とのこと。
関西大学の就活事情
大阪の土地柄にマッチした校風。企業からは圧倒的に営業の即戦力と見られている。勉強は好まないが、仕事はまじめというイメージが定着している。
ただ、最近は営業希望の元気な学生は減少気味。文系は金融やサービス、理系は製造業や建設業が中心。伝統と名前を重んずる傾向の強い関西で、関大ブランドは強い。実際、6割以上の学生が大企業に就職。関西の法曹界、地方行政では関大OBが大きなウエイトを占めている。
「秀麗会」という校友会の支部は大阪近郊の主要な自治体を網羅。「大企業に就職できた人はそれなりに多い。もちろん、妥協した人もいるけど」(商学部生)「学歴フィルターではなんとかセーフ。頑張ればなんとかなる」(法学部生)。
資格取得を目的としたエクステンション・リードセンターでは、簿記、宅建、FPなどの対策講座を安価に受
講できる。キャリアセンターは「面談はもちろん、通りやすいエントリーシートになるまで添削もしてくれる」
(商学部生)。東京・日本橋と大阪・梅田にも就職活動の拠点がある。