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11月8日は日本歯科医師会が定めた“いい歯の日”。口の中の健康が全身の健康寿命につながるのだが、残念なことに日本では正しいケアが行き渡っていないという。1年前、『歯を磨いてもむし歯は防げない』という衝撃的な書を出版した歯科医の前田一義氏に、歯を守るために本当に大切なことを聞いた。(ジャーナリスト 笹井恵里子)
毎日一生懸命磨いていたのに
知覚過敏、虫歯、歯周病に…
歯をしっかり磨きなさい――子どものころから言われ続けて、毎日一生懸命磨いている人は少なくないだろう。実は私もそうだった。しかも私の場合、仕事で歯科医に取材する機会が多い。大半の歯科医が「最低でも10分間は磨いてほしい」と話すため、朝と夜、それぞれ10分間ずつ磨いていた。
だが昨年、磨いているときに歯に痛みが走るようになってしまい、歯医者に駆け込んだ。
すると痛い部分はおそらく知覚過敏を起こしていて、さらに奥歯に虫歯があり、また軽度の歯周病もあるという。ショックだった。あんなに磨いていたのに……、2カ月に1回、歯石も取っていたのに……と思った。
1日10分も磨かなくても
口腔環境が良くなった
そんなときに偶然、歯科医の前田一義氏の『歯を磨いてもむし歯は防げない』の書籍広告が目に入った。本を購入して熟読し、私が行っていたケアがほとんど間違っていたことを知ったのだ。
結論から言えば、今年に入って前田氏の提唱する歯磨きを試すようになって、歯科衛生士に褒められるほど口腔内の環境が良くなった。治療した虫歯は再発することなく、歯周病も治った。しかも、1回に10分間も磨く必要がない。前よりもラクなケアなのである。
ぜひ多くの人に正しくラクに歯を守ってほしいと思い、今この記事を書いている。
歯を守るポイントは3つ。







