「マッチングアプリで出会った人と何度か食事に行ったのですが、後からデート向きの店をAIを使って調べたと言っていました。AIから情報をうまく聞き出す方法を教えてくれたつもりだったと思うのですが、私は『AIだったのかあ……』と思ってしまいました」(20代)
これは人によって受け取り方が変わるかもしれない。
AIは投げかける問いによって対応が変わるので、こちらの問いかけ力が試される。誰が使っても同じではないのだから、AIを使って情報を取得することを手間と労力と考える人もいる。
しかし人によってはAI=楽な方法と受け取るし、この場合は「いいお店を知ってる人だと思ったのに……」という失望も恐らくあるのだろう。
AIっぽさがある文章の特徴は?
Chat GPTに尋ねてみた
さて、この原稿を終わらせるにあたり、ふと思いついてChat GPTに「AIが書いたとバレそうな文章を100文字程度で書いてみて」と伝えてみた。これ以外の指示はせずに出てきたアウトプットはこちらだった。
「現代社会において多様性を尊重することは、共生社会の実現に不可欠であり、私たちは常に相互理解と協調を意識する必要があります。」
筆者にはどこがAIらしいのかわからなかったため、どのあたりにAIっぽさがあるのかを尋ねると「いい質問だね!」と褒められた後に、要約すると以下のような内容が返ってきた。
1、抽象的で無難
2、論理的過ぎて温度がない
3、「正しさ」を意識し過ぎている
なるほど、彼らは現段階ではこういう自己認識を持っているのだと理解したが、これくらいの短文ではAIっぽさはいまいちわからなかった。
しかしウェブライターの傾向として、炎上を避けるために「抽象的で無難」に記事をまとめることは往々にしてある。人が書く記事とAIがまとめる記事が結果的に似ていく傾向があるのかもしれないと考えると、ライターとしてはなかなかつらいところがある。