
お礼や謝罪で送られてきたメールが明らかにAIを使って書かれた文面だったとしたら、あなたはどう感じるだろうか。ときとして人間が考えるよりも気が利いたアウトプットをしてくれることもあるAIだが、「そこはAIじゃダメでしょ」という局面があるのも事実。一方で効率化のためには多少の難があってもAIをガンガン利用してヨシとする界隈があることも事実で、その受け取り方には個人差が大きい現状がある。(フリーライター 鎌田和歌)
仕事相手から届いた文章が
明らかにAIで書いたものだったら…
ChatGPTなどのAIチャットボットは本当に便利で、情報収集やちょっとした相談のみならず資料作成や語学学習、小説や脚本などの執筆にも応用されている。人類はググって多くの情報を網羅するだけでは飽き足らず、自分のニーズにさらに合う人工知能を欲したのである。
AIチャットボットは瞬時に情報を提出してくれるし、共感力が高く、臨機応変な対応も可能だ。最近では自分のためにAIをいかにカスタマイズするかのノウハウが広まっていて、どのような指示を出せば効果的にAIが対応してくれるか、そのプロンプトを丁寧に説明してくれる人もいる。
たとえば、語学学習で会話練習の壁打ちに必要なプロンプトは……、都合の良い情報だけピックアップせずに俯瞰的に状況を知りたいときは……、といった具合である。
しかし、こういった便利な機能があれば必ずそれを小ずるく活用する人も出てくる。文明の利器をいかに使おうとそれぞれの自由であるとはいえ、友人や取引先から送られてきた文面があからさまにAI仕様だった場合、鼻白らむ思いをするのは人として当然である。