さらに「ふん便性大腸菌」が多い海水浴場ランキング2025においても、「小川原湖公園」がダントツの1位となっている。
環境省のデータに基づいて毎年作成する本ランキングだが、小川原湖水域の汚さはここ数年で恒例のようだ。2024年の各ランキングでも存在感を発揮している。
「水が汚い海水浴場が多い都道府県ランキング2024」では、同水域に属する「小川原湖公園」「小川原湖」「わかさぎ公園」がワースト3を独占した。同ランキングの2023年版では2位と3位にランクインしている。
2025年の都道府県ランキングに話を戻す。5位新潟(昨年11位、7カ所増)、6位宮城(昨年14位、5カ所増)、7位神奈川(昨年22位、8カ所増)、10位静岡(昨年24位、4カ所増)と、5位以降は昨年より大きく順位を上げた県が目立った。
先ほど、愛知の「水質B・Cの比率」が100%を脱却したと述べた。しかし、ワースト11位の大阪は昨年に続いて、今年も水質B・Cの比率が100%となった。また、香川は今年新たに同比率が100%(昨年33.3%)となった。
今年も全国で水難事故が相次いでいる。海や川で遊ぶ際には、安全に配慮して、天候や熱中症にも十分に注意して楽しんでほしい。
また、海水浴場として開設されていなくても砂浜への出入りは可能だが、遊泳区域を示すブイがなくライフセーバーもいないなど、泳ぐのは非常に危険である。この夏の海水浴では、必ず海水浴場が開設されているかどうかを確かめてから出かけてほしい。
(ダイヤモンド・ライフ編集部、データ担当/編集委員 清水理裕)