「(今田)美桜ちゃんは
まさに太陽のような人」

――孫であるのぶへの思いと、演じる今田美桜さんの印象について教えてください。

 あの時代に、のぶは自分に合った道をちゃんと選んでいて、立派だなぁと思います。くらとしては、だれが何と言おうと自分の思った方へ突っ走っていく“ハチキンおのぶ”だから、自分の信じた道を行きなさいという気持ちでした。

 演じる美桜ちゃんは、まさに太陽のような人です。何もしゃべっていなくても、入ってきた瞬間に場がパーッと明るくなる。いつも自然体で、元気で、かわいくて。

 楽屋ではなく、いつも前室にいるので、みんなとたくさんお話しして仲良くなっている印象です。いつまでもそのまま、太陽のようにみんなを照らしてほしいなと思います。

――第18週で、夫婦として歩み出したのぶと嵩(北村匠海)を見届けた、くら。その後、くらは釜次のもとへと旅立ちました。

 みんなでのぶと嵩の家に集まるシーンは、楽しかったですね。嵩が男一人でタジタジになっているのがおもしろくて(笑)。嵩はずっとのぶへ思いを伝えられず、うじうじしていて、しっかりしろよー!という感じでしたが(笑)、二人が結ばれてよかったなぁと思います。

 第18週でくらは生涯を終えますが、すごく楽しい人生だったんじゃないでしょうか。息子に先立たれたけれども、3人の孫を残してくれて。しっかり者のお嫁さんがいて。やさしい旦那さんがいて。本当にいい家族とともに人生を歩めて、くらは幸せだなぁと思いますね。

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 浅田美代子によればくらは「すごく楽しい人生だった」とのこと。年齢的にはそろそろとはいえ突然ナレ死で驚いたけれど、哀しい別れではなく、「ほいたらね」と明るい笑顔でお別れするのも良いものだ。

「幸せってふたりでなるもんやね」初キスの夜の後、くらが「ほいたらね」で旅立つ→笑顔のお別れも良いもんだ【浅田美代子コメント付き・あんぱん第90回】