「なんとなくモヤモヤしている」「やる気が出ないまま一日が終わってしまう」。
そんな朝を変える鍵は、「自分への問いかけ」にあるとしたらどうでしょうか? 
話題の書籍奇跡が起きる 毎朝1分日記の著者・三宅裕之氏は、脳のコンディションを整える方法として、「朝、自分に3つの質問をするだけで、前向きな1日が始まる」と提案しています。本記事では、誰でも今すぐできる簡単な脳の潜在意識を味方につける方法をご紹介します。

【運がよくなる脳の使い方】人生が変わる“3つの質問”とは?Photo: Adobe Stock

私が毎朝自分に投げかけている“3つの質問”

これは単なる気分転換ではありません。人の思考はすべてQ&Aで成り立っており、どんな答えが出てくるかは、どんな質問を投げたかで決まるのです。だからこそ、「質問の質」が、人生の質そのものを左右するのです。

私自身も毎朝、次の3つの質問を自分に問いかけることを習慣にしています。

①今日はどんな貢献ができるだろう?
②今、何に感謝しているだろう?
③自分の価値観に沿った選択をするとしたら、何をする?

このような問いを繰り返すことで、脳は「貢献できる自分」「感謝できる状況」「自分らしい選択」に焦点を当てるようになります。結果として、その日の言動も自然と前向きに整っていくのです。

この手法は、私が尊敬する世界的ビジネスコーチ、アンソニー・ロビンズ氏も「モーニング・クエスチョン」として提唱しています。彼もまた、「人生の方向は、日々自分にどんな質問をしているかで決まる」と述べています。

思考を変えるには、「質問」を変えること

たとえば、「なんでうまくいかないんだろう?」という質問をしてしまえば、脳はその“言い訳”や“原因”を探し始めます。一方で、「どうすればうまくいくだろう?」という質問に変えるだけで、脳は“解決策”を見つけようと働き始めます

思考の質を上げたいなら、自分への問いを変えること。それが最もシンプルで確実な方法です。

私はこの手法を取り入れてから、仕事への向き合い方が大きく変わりました。朝から“目的意識”がセットされることで、会議やメール、些細なやり取りにすら「自分は何を提供できるか」という視点を持てるようになったのです。

受講生にも起きた“問いかけ”による変化

また、この質問手法を私のセミナーで実践した受講生の中にも、大きな変化を遂げた人がいます。

ある30代の会社員の方は、転職活動でなかなか結果が出ず、自信を失っていました。しかし毎朝、「自分の強みは何か?」「どんな職場なら自分が活きるか?」と問いかけ続けたことで、面接での受け答えが自然と前向きになり、2ヵ月後には希望していた業界への転職が決まりました

このように、「答え」を探すより先に、「良い質問」を持つことが何よりも大切なのです。質問が変われば、答えも変わる。そして行動が変わり、結果が変わっていく――これは私自身が、また多くの受講生が、実体験として感じてきた事実です。

今日から1分、自分に問いかけてみる

思考のクセや感情の波に流されそうなときこそ、自分に前向きな問いを投げかけてみてください。

たった1分、たった3つの質問。それでも、その“問い”があなたの思考を整え、感情を穏やかにし、行動を前向きに変えるきっかけになります。

「今日はどんな貢献ができる?」。そんな問いで始まる朝は、きっと昨日までとは違った一日になるはずです。ぜひ、明日の朝から試してみてください。